ドイツ留学から帰ってきてすでに3ヶ月が経ちましたが、色々と忙しくて留学関連の記事を書けていませんでした。。。 ですが、ちょうど最近、友人からドイツの銀行口座開設について相談を受けたので、このタイミングでドイツ留学での銀行口座開設の最新情報を共有したいと思います。

TL;DR

  • Wiseしか勝たん!
  • Wiseの物理カードを申し込もう!

Wiseしか勝たん?

上に書いた通り、結論から言うと、Wiseを使うことでドイツ留学で必要な口座開設まわりが一気に解決するのですが、ここではなぜ私がWiseを使うことにしたのか経緯を書いていきます。

N26が使えなくなった!

私は2023年6月末にドイツ・カイザースラウテルンのドイツ人工知能研究センター (DFKI) に留学することになりました。

留学に至った経緯は半年間ドイツに行ってきます! 🇩🇪 / I'm going to Germany for 6 months! 🇩🇪に書いています。

その際、ドイツで使える銀行口座を開設する必要がありました。 例えば、下宿先の家賃の支払いや、閉鎖口座の開設などに必要です。

そこで、先人の知恵を借りて、N26というドイツのオンライン銀行を使おうと考えました。 数多くの留学生が使っているようで、口座開設も簡単で、アプリも使いやすいという評判でした。

しかし!!!2023年の夏にN26が日本人の口座開設要件を厳しくしたため、口座開設できなくなりました。。。 何が起こったかと言うと、これまで、日本人が口座を開設する際には、パスポートがあれば口座開設できたのですが、突然、半年以上の滞在許可証が必要になりました。 これじゃあ、留学前に口座開設できない!!!

参考: List of accepted ID documents for customers living in Germany - N26

このドキュメントによると、日本人はパスポートに加えて滞在許可証が必要。 また、滞在許可証は1年以上かつカードタイプである必要がある (ステッカータイプはNG)

N26

N26

口座凍結の危機

というわけで、N26が使えなくなった私は、他の銀行を探すことにしました。 その中で、留学仲間から Monese という銀行を教えてもらいました。 これは、N26と同じく、オンライン銀行で、イギリスに本社を置く銀行です。

そこで、私はMoneseの口座を開設したわけですが、一度に大金を送金してしまったことで、Monese側のマネロン防止システムが働いて、口座が凍結されてしまいました。。。

この件については、また別記事で詳しく書きたいと思います。

Wiseの登場

上のMoneseの口座にお金を送金した際に使ったサービスがありました。 それが、Wiseです。 Wiseは、かつてはTransferWiseとして知られたサービスで、海外送金手数料が安いことで有名です。

それまで、Wiseは海外送金にしか使えないと思っていて、まさか銀行口座機能 (他の口座への送金だけじゃなく、お金の受け取り、現金の引き出し) があるとは知りませんでした。 しかし、Moneseの口座凍結後にMoneseからお金を返金してもらう方法を探しているときに、Wiseの口座機能を知りました。

調べてみると、Wiseには以下のような機能があることがわかりました。 これを知った私は、Wiseしか勝たん!と思い、すぐさまWiseへの移行を決めました。

  • Wiseでユーロ口座を開設すると、IBAN (口座番号) が発行されて、国際送金だけでなく、SEPA送金 (ユーロ圏内での送金) もできる
  • SEPA送金ができるので、Wiseのユーロ口座からドイツ国内の振込先への送金時に送金手数料がかからない
  • Wiseのユーロ口座から現金を引き出すことができる。ドイツ国内の多くのATMで無料で引き出せる
  • デビットカード (物理/バーチャル) を発行できるので、ドイツ国内での買い物が便利になる

Wiseの初期設定

Wiseをまだ使ったことのない方のために、Wiseの初期設定方法を簡単に説明します。

詳しくは、Wiseの公式サイトを参照してください。

  1. Wise にアクセスして、個人アカウントを作成する。スマホアプリもあります。
  2. アカウントを作成したら、EUR (ユーロ) の口座を作成しましょう。
  3. 本人確認が求められると思うので、パスポートなどの身分証明書をアップロードしてください。
  4. 本人確認が完了すると、WiseのEUR口座が作成されます。IBAN (口座番号) が表示されるので、これを使って送金を受け取ることができます。

デビットカードの発行

Wiseのデビットカードは、物理カードとバーチャルカードの2種類があります。 物理カードは、ドイツ国内の多くのATMで無料で現金を引き出すことができます。 バーチャルカードは、オンライン決済に使えます。

ちなみに、日本居住者は、Apple PayやGoogle Payに非対応なので、物理カードが必須です。 物理カードはシンガポールから発送されるので、到着までに時間がかかります。 早めに申し込んでおくことをおすすめします。 私はドイツに着いてから申し込んだので、到着までかなり待たされました。。。 Wiseの現住所をドイツの住所に変更 (住民登録証の提出が必要) するとApple PayやGoogle Payを使えるようになりますが、こちらの詳細は省きます。