先日ドイツのカイザースラウテルン (KL) で滞在許可を取得した。 都市部の滞在許可の申請方法についてまとめたサイトは多いものの、KLのような地方都市での取得方法についてまとめたサイトがあまりみられないので、この記事がこれからKLに留学に来る人にとって助けになればと思う。

この記事でKLの滞在許可取得に関して詳しく説明したつもりだが、抜けがあったり情報に誤りがある可能性があるので、必ずこちらの公式サイトを確認してほしい。

申請に必要な書類

今回私は学生用の滞在許可 (いわゆる学生ビザ) を申請、取得した。 日本国内でドイツ総領事館に出向いて申請することはできなくはないが、ドイツでするよりも時間がかかるので、ドイツに渡航してから行うことをおすすめする。 (日本国籍を持っている人はEU圏入国時点からシェンゲンビザが自動的に適用され、過去180日以内に90日間までEU圏内に滞在できる。つまり、渡航後に滞在許可を申請できる時間が十分にある。)

滞在許可を取得するには、KLでは以下の書類の提出が求められる。 (2023年10月現在)

  • 滞在許可申請用紙 (ドイツ語: Antrag auf Erteilung einer Aufenthaltserlaubnis)
  • パスポート
  • 3.5cm x 4.5cm (パスポートサイズ) の証明写真 (白背景推奨)
  • 住民登録用紙
  • ドイツの大学の入学証明書 (ドイツ語: Immatrikulationsbescheinigung)
  • ドイツ国内の保険の証明書
  • €934 x 滞在月数 (滞在許可の申請日を起点) 分の資金が預金されている閉鎖口座の資金証明書 (これは年々金額が上がっているので要注意)

取得までの流れ

取得までの流れの例を示す。順番は前後して問題ない。

  1. ドイツ国内の保険加入
    • 日本で行うのがおすすめ
    • 海外旅行者傷害保険ではなく、ドイツ国内で運営されている保険。
    • 一般的にはTKに入ることが多いらしい。ドイツ国内の大学にはよくTKのオフィスが併設されている。
      • TKの場合は、ドイツ国内の大学でアクティベートしてもらう必要がある。
    • 私はMAWISTAに加入した。プランはStudent Classic Plus。
      • MAWISTAの場合は、最初からアクティベートされているので大学でやってもらう必要がない。
  2. 閉鎖口座の開設
    • 日本で行うのがおすすめ
    • €934 x 滞在月数 (滞在許可の申請日を起点) 分の資金が入っている閉鎖口座を開設する。
    • 私はExpatrioで口座を開設した。
    • 滞在許可の取得までならアクティベートする必要はない。
  3. 住民登録
    • アパートに入居後2週間以内に、市役所 (City Center) に行って登録する。
    • 必要書類 (2023年10月現在)
      • パスポート
      • 大家さんに記入してもらった入居証明書
  4. ドイツの大学の入学手続き
    • 場合によっては日本で行える場合がある
    • 私の場合はRPTUに交換留学生として入学した
    • 入学許可証 (Immatrikulationsbescheinigung) を受け取る。滞在許可申請に必要。
  5. 滞在許可の申請。必要書類を持って外国人局へ!
  6. 滞在許可証の受け取り

滞在許可申請用紙の書き方 (KLの場合)

KLでは滞在許可申請用紙を紙で出す必要がある。 (申請用紙はこちらからダウンロード) これは独自フォーマットなので、この記入方法が滞在許可を申請する上で少し厄介なことだと思う。 以下に記入例を示したので参考にしてほしい。

滞在許可申請用紙記入例01

滞在許可申請用紙記入例02

滞在許可申請用紙記入例03

滞在許可申請用紙記入例04

外国人局へ!

KLでは事前にアポを取る必要がある。 しかし、アポ用のEメールアドレスにメールを送っても返信遅いし、電話も繋がりにくいので、外国人局に直接行ってその場でアポを取るのがおすすめ。 朝イチに行けば当日の予約が取れる。

アポが取れたら、指定された時間に必要書類を持って外国人局へ行こう!

滞在許可の審査は次のような流れで行われた。

  1. 待合室に行き、時間になったら担当者に別室に呼ばれる。
  2. 必要書類をまとめて提出し、その場で手続きが行われる。
  3. 書類に不備がなければ、受け取りたい滞在許可証の種類を聞かれる。カードタイプ (発行手数料€132) かパスポートに貼るステッカータイプ (発行手数料€56) か。カードタイプの場合は受け取りまで1ヶ月以上かかるようなので、仮の滞在許可証をもらう。私はステッカータイプを選択した。発行手数料の支払いは現金かカードだった。
  4. 滞在許可証を受け取る!

KLの外国人局はこちら

まとめ

以上が滞在許可の申請から取得までの一連の流れの解説である。 おそらく多くの人にとって滞在許可がドイツ留学の中で最大の関門だと思うので、この記事を参考になんとか乗り切ってもらえると嬉しい。